2015.10.10(土)多摩市立貝取小学校 道徳授業公開講座

講演のご報告です。東京都多摩市立貝取小学校、貝取ホールで行われた道徳授業公開講座に登壇しました。本日は親御さん向けの江戸しぐさ講座でした。

テーマは「豊かな心・思いやりの心を育てる」
江戸時代の段階的養育法を例に、お話をさせて頂きました。

江戸の商家では「九つ言葉」といい、9歳までに”世辞”が言えて一人前とされていました。現代の”お”世辞とは異なり、そもそも世辞の意味するところは、相手への心遣いを言葉にしたもの。例えば、「こんにちは」と挨拶したあとに、私たちは自然とひと言、相手を気遣う気持ちを言葉にしていると思います。
こんにちは、今日は一段と冷え込んできましたね。お元気ですか?お仕事ご活躍ですね。お母さんの具合はその後いかがですか?・・・など、反射的に思いやりの言葉を足しています。じつは、相手を気づかう心は、本来誰にでも備わっているはずの感性なのです。江戸に倣うなら、大人の役目は、そういう心がすくすくと育つ土壌をしっかりと作ることなのでしょう。

思いやりは、言葉や行動にしてこそ伝わるもの。
9歳までに自分の言葉で思いやりが伝えられるように心を養わせたという、江戸の”いき”な子育てを紹介しました。
先人の知恵、今に活かせるヒントがまだまだありそうです。

 

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