東京アナウンス学院声優科の特別授業に、代表の山内あやりが登壇しました。
芝三光江戸しぐさ振興会からのご紹介です。表現者として大切なことは、「江戸しぐさ」で伝えられる数多ある心がまえの言葉のなかにギュッと詰まっています。声優志望の24名の生徒さんたちと三時間半にわたる長丁場でした。大変貴重な時間でした。
講義の終わりに突然、『山内さんが日々心がけていることを教えてください』という質問を受けたので答えました。
『それは…「すぶり」ですね。』
『?????』
『素振りをしないでバッターボックスに入る打者はいないでしょう。そういうことです。』これは、私が大学生の時、ラジオの仕事を始めたばかりの頃、担当プロデューサーに言われて影響を受けた言葉でした。『ましてや 私たちはホームランを打とうとしてるんだからなおさらでしょう!?。。。(つづく)』
江戸しぐさでいう「お心肥(おしんこやし」。まさに江戸しぐさの真髄となる教えです。
頭に知識を詰め込むだけでなく、手足を使って五感をフル稼働させて体得することが人を成長させ、技術を本物にする。その反復練習でしか身につかない大切な道のりです。日々コツコツと続ける「おつとめしぐさ」という言葉としても伝えられています。。。
写真の書籍は、私が約20年前、声優を目指したときのテキスト。懐かしくて本棚から取り出してみました。大切なことって、その根っこは何年たっても変わらないものですね。(山内)